ご先祖さまをお見送りしよう
カテゴリー:葬儀社として思うこと
今日はお盆最終日です。ご先祖様たちはお帰りになられます。台風の影響もあるので玄関先で送り火を焚くのは危ないかもしれませんが、盛大に焚いた気持ちでお見送りしたいと思っております。
目には見えませんが、ご先祖さまは何名来られたのでしょうか?どこまでがご先祖さまなのでしょうか?よく解らないので考えてみたいと思います。
私はひいおじいさん、ひいおばあさんの顔すら知りません。私が生まれた時すでに他界されておられ、遺影などの写真も残っておりませんでした。
私が存じ上げるご先祖さまは祖父母までです。祖父母の「思い」や「期待」とか「愛」を受け私の父、母が生まれました。そして私が生まれたわけですが、祖父母には「かわいい孫だ」と可愛がっていただきました。祖父母の4人はもう他界されましたが、私も祖父母が大好きでした。その祖父母も生まれた時は同じように両親や祖父母に可愛がってもらっていたことでしょう。
私の両親が2人、祖父母が4名、曾祖父母が8名、高祖父母が16名、高祖父母の両親は32名、その両親は64人。指数関数的に増え、10代も遡ると1,024名になります。直系だけでも1,024名。兄弟やおじ、おば、従兄弟、はとこなどの傍系(血が繋がっている血族)になると数え切れない人数になります。生きている時代も違うし顔すら知りません。もはや他人とも思える関係ですが「愛」や「想い」は脈々と受け継がれています。
あなたを想う人は生きている人だけではございません。見えないかたも大勢おられます。道ですれ違う人も過去のどこかで繋がっているかもしれません。「人類みな兄弟」優しく接し、争いの無い世界になればいいな~と思います。
仮に10代前まで遡ってご先祖さまが全員揃ってお盆にお越しになられたら2,046名も来られていたことになります。よくこの狭い家に来れたな・・・