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はなでか社長のひとりごと

自宅葬が再注目?

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こんにちは。今日のテーマは自宅葬を取り上げてみたいと思います。

皆さまはどう思いますか?「自宅でお葬式なんて大変だよ~」と思う方もいらっしゃるかもしれません。若い世代の人はほぼ知らないでしょう。しかしコロナ禍の影響で東京都23区や神奈川県の一部地域で増えているようです。家族・近親者数名のお葬式にわざわざ式場を借りなくても・・・というご意見が多いとのことです。

都内23区で葬儀式場を借りようとする場合、20万円~30万円かかる事は当たり前です。神奈川県内の一部地域では公営式場の料金は5万円~10万円程度で比較的利用しやすいのですが、1週間くらい予約でいっぱいなんてことも。そんな理由もあってか自宅葬が見直されたのでしょうね。

自宅葬って30年前くらいは当たり前でした。戸建てはもちろん、アパートやマンションの一室で行うことも「よくある話」でした。どうしても自宅は無理って場合は近所の集会所を利用しました。

もちろんご家族は大変です、部屋を片付けて祭壇を飾るスペースを確保。親戚や友人たち多くの人がその時間に集まってくるため、駐車場の確保や提灯を持って道案内をしたり、道路を塞いでテントを張って受付やお料理の振舞いをしました。もちろんご近所さんのご理解、ご協力無しではできません。近所の交番に葬儀を行う旨を伝えてもちろん許可はいただけませんが、路上駐車を多めに見てもらったりなどなど・・・ご不幸からたった2~3日で行うのだからバタバタと忙しない本当に大変な時代だったと思い出します。葬儀屋も部屋に幕を張ったり、花環を立てたり、電球で明かりを灯りたり・・あの頃の葬儀屋は職人でしたね。そんな大変な作業だったため式場を建ててご家族も葬儀屋もお互い手間がかからないお葬式が主流になり激減しました。

最近増えている自宅葬はもっとシンプルです。部屋を圧迫しない程度の祭壇やお花を設えて、お坊さんにお経をいただく。出棺は目立たない霊柩車を利用。ご近所さんや知人には「家族だけで行う」とお伝えし参列をご辞退。料理などの支度は家族の分だけ。

ちょっと淋しいなと感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、故人と過ごす時間がとても長く取れること、長年過ごされたご自宅から出棺することは故人にとってもご家族にとっても大切なことかもしれません。コロナ禍だからこそ見直されている「いまどきの自宅葬」皆さまはどう思われるでしょうか?