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はなでか社長のひとりごと

2類感染症の恐怖

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どうやら緊急事態宣言は期限通り、21日で解除されそうです。毎日新聞と社会調査研究センターが行った1都3県の世論調査では「延長するべき」という声が57%に上ったそうです。夜の飲食店に絞ったような緊急事態宣言ではこれ以上の効果が見込めなかったのでしょう。依然として新規陽性者数は下げ止まったままです。「2類感染症と同等」の対応を求められる医療現場や火葬場は宣言下と同様の対応は続きます。

昨年新型コロナウイルスが中国やアメリカで爆発的に感染拡大していたころに未知のウイルスとして「2類感染症と同等」と位置付けられました。皆さまもご存知の通り「2類感染症」は結核などと同等で、患者さんは隔離しなければなりません。感染力が強かったコロナウイルスでは患者さん全てを隔離するなど出来なかったので、自宅療養や2週間のホテル自粛を余儀なくされた訳です。隔離生活をされた皆さま、そのご家族は経験されたことのない措置に戸惑い。本当に大変で不安だったと思います。

しかし日本は中途半端な対策でした。昨年、日本では「2類感染症」と指定されたコロナが全世界で蔓延している中、Gotoキャンペーンを強行して旅行や飲食を盛り上げてみたり、ひとたび陽性者数が増えれば「気が緩んでいる」と自粛を要請してみたり。こんな経済対策ではワクチン接種したところで、何度も繰り返すだけと感じざるを得ません。2類感染症の恐ろしさを皆、忘れてしまっていませんか?

これまでコロナ感染症で8,500名以上の方が亡くなられています。実際、直接の死因がコロナウイルスでなくても、感染していれば「2類感染症」で死亡の扱いになってしまいます。指定感染症のご遺体は速やかに火葬をすることが法律で決められておりますので、いくら望んでもお葬式を執り行なうことは叶いません。場合によってはお顔すら見ることも叶いません。これがどれほど悲しく、辛いことなのか・・・残されたご遺族の無念は計り知れません。

日本人は感染者が少ない。若い人は重症化しにくいから平気。ではなく「2類感染症と同等の扱いを受けることになる」ということだけは忘れないでいただきたく思います。どうやらオリンピックも開催しそうですし、どさくさでGotoキャンペーンも再開するかもしれません。経済を回すことも大事ですが、せめてコロナが解明されて2類感染症から5類感染症に格下げされるまでは、大切な家族や友人の為にも感染しないように闘いましょう。