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お葬式のしおんブログ

お焼香の作法

今回のしおんブログは、みなさまからよく伺うご相談、ご質問の中から、
1つのテーマを詳しく解説する「深掘りシリーズ」です。

今回は「お焼香」について紹介していきたいと思います。

 

 この記事のポイント 
・お焼香とは??
・お焼香の目的と意味
・お焼香の手順
・お焼香の回数

 


「お焼香」とは、仏教の儀式、葬儀や法要で行われる作法の1つです。
香呂に香を焚いてその煙を手や身体にかざすことを指します。
地域や宗教宗派により異なることがあります

 


お焼香は、仏教の教えや信仰に基づいて行われるもので、心を清らかにし、故人への感謝や冥福を祈るための大切な作法とされています。

ここでは一般的な目的や意味をいくつかご紹介します。
お焼香の意味や作法については地域や宗派により異なる場合があります。


お焼香はお釈迦様や亡き人に対する感謝と尊敬を表す手段です。
香が祈りや瞑想の集中を助けるとされていて、お焼香を通じて故人に対する感謝の気持ちを表現します。


香の煙は浄化や清めの象徴といわれています。お焼香は身体や心を清らかにして邪念や執着を浄化するためにも行われています。
煙をかざすことで自己の内面を整える効果があるといわれています。


お焼香は故人の冥福を祈るために行われます。
魂が安らかに成仏し苦しみから解放されることを願う作法とされています。


香の煙は、祖先やお釈迦様、神々への供物として捧げられるといわれています。
煙が天に昇ることで、神聖な存在への尊敬とつながりを示す意味があるされています。

 


葬儀に参列した際の一般的なお焼香の手順を紹介します。

地域や宗派により違いがあります。
細かい作法については主催者や関係者、寺院などの指導に従うことが大切です。

① 香炉の前に移動

香炉 (お焼香台) は、一般的に祭壇の前に置かれています。
香炉の前に移動したら一礼します。
(この際、場合によりご遺族や参列の皆様にも一礼すると丁寧です)


② 香を焚く

香を手に取り、香炉の中の炭 (燃える材料) に触れさせます。

香を少し指でつまんで、炭の上にパラパラと落とすイメージです。
香が燃えて煙が香炉から立ち上がってきます。


③ 手を合わせる

両手を合わせて故人への感謝や冥福を祈ります。


④ その場を離れる

お焼香が終わったら今一度、一礼して香炉の前から退きます。
その場の儀式や参列者、案内係により、適切な場所に移動します。

 


日本の仏教にはたくさんの宗派が存在しています。
宗派により儀式や作法が異なるように、お焼香の回数もそれぞれ違いがあります。
ここでは日本仏教の中で有名な宗派を5つピックアップして、お焼香の回数の違いを紹介したいと思います。
お焼香の回数は同じ宗派であっても地域や寺院により作法や詳細が異なることがあります。


真言宗のお焼香は3回行われることが多いです。
特にご本尊への信仰と縁起を重視するといわれています。


浄土宗のお焼香は3回行われることが多いです。
浄土宗の本尊である阿弥陀如来への感謝と尊敬の気持ちを表すために3回行う習慣があるといわれています。


臨済宗のお焼香は1回、または2回行われることが多いです。
臨済宗は禅宗の一派で、精神的な集中と尊敬を大切にするといわれています。
お焼香は押しいただく(香を額に近づける)ことはせず、シンプルに行うことが多く見られます。


曹洞宗のお焼香は2回行われることが多いです。
曹洞宗は臨済宗と同じ禅宗の一派です。
お焼香は、1回目は押しいただき、2回目はそのまま香炉に落とす行い方が多く見られます。1回目の焼香を「主香」、2回目の焼香を「従香」といいます。


日蓮宗のお焼香は3回行われることが多いです。
日蓮宗はお釈迦様の教えである“法華経”を重要視しています。
1回目はお釈迦様、2回目は法華経、3回目は僧侶への帰依を表すといわれています。

地域やお寺の教えにより異なります。

 


こちらの記事で紹介したものは一般的な傾向で、地域や宗派など様々な教えにより異なります。
また、法要や儀式の際にはお焼香の回数が変わることもあります。
葬儀などの儀式は宗派や地域の習慣に従って行われるため、正式なお焼香の作法については、関連する寺院や指導者の指示に従うことが大切です。


筆者より
ご覧いただきありがとうございました。

先日お客様より、お焼香について「はじめての人にも分かるように詳しく教えてほしい」というお声をいただきました。 🙂 
しおんブログでは、いろいろなテーマの記事を掲載していますが、ご意見やご感想をもとに日々改善を重ねています。皆様からの貴重なお声は、私たちの大きな励みとなっています。

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