葬儀の「謎マナー」
カテゴリー:お葬式の豆知識,よくある質問
前回の豆知識ブログで、お布施のマナーついての記事を掲載しました。
記事全文はこちらからご覧ください。
click ▶お布施は新札?
この記事で「どんなお札でも問題ない」という事をお伝えしましたが、
これと同じように葬儀には、それほど気にする必要のないマナーが結構あるように感じます。 🙂
また、葬儀マナーには、よく分からない“謎”のマナーも存在しているようです。
今回は、そんな葬儀の謎マナーも含め、お客様からよく伺うご質問の中で、あまり厳密に考えなくても大丈夫なことや、どちらでも構わないと言えるものをいくつか紹介したいと思います。
この記事のポイント
・謎マナー① 葬儀には黒いマスクを着用
・謎マナー② 喪服に黒いタイツはNG
・友引の葬儀は良くない?
・数珠は必要?
・お焼香は何回?
・状況によって変わる葬儀マナー
(必要ないマナーは気にしない)
※葬儀マナーや葬儀の習慣は地域や宗教により異なることがあります。
葬儀に黒いマスクを用意する必要はありません。
マスクは自分や人を感染から守るために着用するものなので、葬儀の場でもご自身に一番合ったマスクで大丈夫です。
コロナ禍によりマスクの着用が日常となった頃に、よくマスクについてのご質問を伺いました。
あの頃は黒マスクか、逆に白い不織布マスクがマナーなど、色々な意見がありましたね。
2023年3月からはマスクの着用は個人の判断が基本となりましたが、
11月の現在でも葬儀の会場ではマスクを着用している方が多く見られます。
現状、マスクの有無、色や素材はどちらでもマナー違反にならないのでご安心ください。 🙂
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click ▶葬儀は黒マスク?
タイツはカジュアルな印象に見られることがあるので、ストッキングのほうが好ましいですが、柄やラインが入っていない黒いタイツなら問題ありません。
葬儀スタッフとして、このマナーについては本当に“謎”です。
中には「30デニール以下のものを選ぶ」という謎のマナーもあることに驚きました。 😯
ご葬儀をお手伝いする中では色々なご事情がある方がいらっしゃいました。
足を怪我している、痛みがある、サポーターが必要など、薄手のストッキングよりタイツの方が都合良い方はたくさんいらっしゃいます。
それに、寒い時期だったら防寒することは当たり前です。
派手な素材やカラフルなものは周囲の方が驚かれると思いますが、黒いタイツ、また、パンツスタイルでも問題ありません。
女性のみなさま、どうかご無理せずご自身の体調に合った服装を選んでください。
利用する斎場がお休みでなければ「友引」の日に葬儀を行うことは可能です。
友引は中国で生まれたとされる暦注「六曜」のひとつです。
「友引」の文字から「友を引く」と解釈され、葬儀を行うと良くないといわれるようになりました。「結婚式は大安が良い」といわれているのと同じで、語り継がれてきた風習です。
実際、弊社で今までお手伝いしたご葬儀では、友引を避けた方が無難と考えるご家族の方が多い印象です。
葬儀に出席する皆様のご都合が良く、特にそのような風習を気にされなければ友引の日に葬儀を行うことは問題ありません。
友引について詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
click ▶葬儀の日程 友引は避けるべき?
一般的な葬儀に出席する際、必ず持参しなければならないものではありません。
数珠を持参しないことでマナー違反にはなりません。
数珠はインドから伝わったとされる、とても長い歴史を持つ仏具です。
現在では、葬儀や法事に出席する際に持参することが一般的になっていますが、
持っていなくても問題ありません。
直前に急いで買いに行かなくても大丈夫です。 🙂
「持っていた方がいいかな」と思う方や、葬儀まで時間の余裕があって迷っている方は、購入するのもいいかもしれません。
数珠はそんなに買い替えるものではなく長く使えるものなので、気になる方は一つ持っていると今後のためにも安心です。
数珠について詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
click ▶数珠は必要ですか?
一般的には1回~3回程度です。(宗派により異なります)
お焼香の回数 (※抹香をつまみ、香炉の中に落とす回数)
正しい回数は宗派により異なりますが、1回~3回程度であれば問題ありません。
ご葬儀では、故人様とご遺族への敬意とお悔みの気持ちで皆様お焼香をされていると思います。
その場で、宗派の正しいお焼香の数を要望するお寺や主催者の方は、なかなかいません。
もし、そのような事があれば、必ずスタッフから案内が入ります。
どうぞ1~3回程度、お好きな数のお焼香をして手を合わせてください。 🙂
お焼香について詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
click ▶お焼香の作法 ~葬儀スタッフより~
~ 最後までご覧いただきありがとうございました ~
※葬儀のマナーはお住いの地域や習慣により様々です。この記事は弊社のスタッフの経験をもとに書いた内容です。
状況に応じて変わる葬儀マナー
葬儀マナーは、その場の状況や環境によって異なる行動が求められることがあるので、一概に断定することがとても難しいです。
例えば、ご遺族にとって権威ある方や重要な方など、たくさんの方が集まる葬儀では、きちんとした礼儀作法や態度が期待されることもありますが、親しい身内だけの葬儀ではそれが不要かもしれません。
一般的なマナーをルールとして押し付けるのではなく、状況に応じて変化するのも良いマナーといえます。
必要ないマナーは気にしない
葬儀は地域や宗教によって異なる形式で行われますが、共通して大切なのは故人を偲び感謝や哀悼の意を表すことです。
葬儀に出席する際は、厳密に考える必要のないマナーは気にせず、どうかゆっくりと、故人様との最期のお別れに心を寄せていただければと思います。 🙂
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