「通夜振る舞い」の意味
カテゴリー:お葬式の豆知識,よくある質問
お通夜の後、皆様でお酒やお食事を召し上がっていただく会食のお席を
「通夜振る舞い」といいます。
長い間、コロナ禍により大人数での会食の場が自粛されている中、
「通夜振る舞い」も同様に行うことが難しい状況でしたが、
徐々にまた、皆様でお食事を囲んでいただくことができるようになってきました。
最近では、通夜振る舞いのお時間を設けられることを喜んでくださるお客様もいて、
私たちスタッフも本当に嬉しく思っています。 🙂
お葬式の儀式の中で、皆様ご一緒にお食事を召し上がるお時間は、
とても意味のある大切な儀式の1つです。
~ 通夜振る舞いの意味 ~
故人と最期のお食事を共にする意味があるとされています。
皆でお食事を囲み、思い出を語り合うことで故人の人生や功績を称える場となります。
遺族から、お世話になっているお寺の僧侶や、集まってくださった参列の皆様へお食事を振る舞うことで、感謝を表す意味があります。
参列者は、通夜振る舞いに参加することで故人のご家族に対してお悔みの意を示す意味があります。
通夜振る舞いの席は、家族や友人が悲しみを共有する場でもあります。
ご家族を亡くした気持ちを共有することがご遺族にとって心の癒しや支えになることがあります。
※宗教・宗派、地域の習慣などにより異なります
(通夜振る舞いは異なる文化や宗教において異なる意味や、異なる形式を取ることがあります)
~葬儀スタッフが見る通夜振る舞い~
「通夜振る舞い」は、このように儀式としての大切な意味がありますが、
ご遺族にとっては、もっと大切で特別な意味が含まれていることあります。
スタッフが見た、そんなエピソードをいくつかご紹介したいと思います。 🙂
「お酒を飲むのことや振る舞うことが好きだったので、最期にみんなで一緒に飲みたい」
故人様は、生前みんなでワイワイ賑やかに飲むことがお好きな方だったそうです。
通夜振る舞いでは、故人様が特にお気に入りだった銘柄のお酒をご用意して、皆様に振る舞うことにしました。🍺
時にお酒は、特別な瞬間や感情、思い出を共有する場として役立つことがありますね。
故人様の好みを大切にしたご家族の想いと、あたたかい思い出を共有する場として、とても賑やかな雰囲気になるのは通夜振る舞いの素晴らしい一面でもあります。
「久しぶりに集まった親戚たちとゆっくり話したい」
コロナ禍もあり『なかなか親戚のみんなと会えなかったので、ゆっくり話せる時間にしたい』というご家族のご希望で、通夜振る舞いのお席をご用意しました。
「こんな機会じゃないと親戚と集まることがない」というお話は、多くのご家族からお伺いします。
特に遠方のご親戚となると、冠婚葬祭の時しか会うことがないという方もいらっしゃいますよね。
お葬式という機会ではありますが、長らく会っていなかったご親戚に再会して最近の状況や共通の思い出を話せる時間は、心温まるひとときになります。
「自分が知らない故人の人柄やエピソードを聞くことができた」
ご親戚やゆかりある皆様が囲む通夜振る舞いのお席は、故人様との思い出を語り合える時間です。
集まった皆様には、それぞれ違う故人様との思い出があります。
皆様の思い出話しを聞いて自分が知らなかった一面を知ることは、時に感慨深い経験となります。
生前気付かなかった思いやりや、自分に対するあたたかい気持ちなどを新たに知ることもあり、改めて故人様に感謝を示す機会となります。
~ 最後までご覧いただきありがとうございました ~
「通夜振る舞い」の意味を、日々お葬式のお手伝いをしているスタッフの経験も含めて紹介させていただきました。
通夜振る舞いはとても素晴らしく、そして意味のある時間なので、ぜひご参考いただければ幸いです。 🙂
一方で最近では、お通夜を省略した「一日葬」というかたちも増えています。
必ずしも、通夜振る舞いを行わなければならないわけではありません。
お通夜を行うか、通夜振る舞いを行うかは、ご家族のお考えにより様々です。
お葬式の形式などでお悩みの方、ご質問などはいつでもお気軽にお問合せください。 🙂
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