防災の日に考える「伝統」と「安全」
カテゴリー:業務中のスタッフブログ
本日、9月1日は「防災の日」です。
この日は、1923年9月1日に発生した関東大震災に由来します。大きな被害をもたらしたこの記憶を胸に、防災意識を喚起するため、1960年の閣議で「防災の日」に制定されました。
この日以降も日本では多くの自然災害が発生してきました。それらの災害を通して防災の重要性が再認識されていますが、自然災害の予測は難しく、その度に新たな教訓が生まれています。
「防災の日」は、私たちの身のまわりの安全について再認識する機会です。
この機会に日常の小さな防災対策のひとつとして、私たちの葬儀社しおんでは、
ろうそくやお線香の火を消すことをおすすめしています。🕯
弊社では、出来る限り火を消すことをおすすめしていますが、
お葬式の習慣で「ろうそくやお線香の火を絶やしてはいけない」という説を聞いたことがありませんか?
この説については、たくさんの方々からご質問を伺います。
なぜ、ろうそくやお線香の火を絶やしてはいけないといわれているのでしょうか? 😕
これには、さまざまな伝統的な考え方があります。
ここで、そのいくつかの説を紹介します。
~ 火を絶やしてはいけないといわれる理由 ~
※諸説あります
ろうそくの火やお線香の香りは、故人の魂が迷わずあの世にいけるようにするための道標の役割があるとされています。火を絶やしてしまうと故人の魂が迷ってしまうと考えられ、亡くなってから四十九日までは火を絶やさない方がいいという習慣が生まれたといわれています。
火は祈りや供養の象徴であり、ろうそくやお線香の火は仏様やご先祖様を迎えるための光と考えられていました。火を絶やさないことで常に仏様やご先祖様を尊び、敬意を示すという意味があるといわれています。
火を絶やさないことは、故人との繋がりを保つためという説があります。火が灯っている間は故人がこの世に留まっていると感じられ、火が絶えることでその繋がりが途切れてしまうと考えられたといわれています。
この説は、一部の地域や文化で存在しているといわれています。
昔は医療技術が現在ほど発展してなく、亡くなったと判断された人が実際は生きていたケースがあったと考えられていました。このため、ろうそくやお線香の火を絶やさないことで生き返りを願い、もし生き返ることがあれば、それを迎えるための準備として火を灯し続けたといわれてます。
※これらの説は地域の習慣や文化、宗派などにより異なる考え方があります
~ ろうそく・線香の火と安全への配慮 ~
「ろうそくやお線香の火を絶やさない」という伝統的な考え方に触れ、受け継がれるお葬式の文化や習慣の重要性を再認識しました。
しかし、近年の地震の頻発を考えると、まずは何よりも皆さまの安全が第一です。
しおんでは、弊社のお客様皆さまに、就寝前やその場を離れる際には必ずろうそくやお線香の火を消すことをおすすめしています。
伝統を守りつつ、現代の生活環境に合わせた防災対策を取り入れることで、安心して故人様を偲ぶ時間を持ち続けていければと思います。
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