七夕のお願い事
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今日は七夕ですね。
子供の頃、短冊に願い事を書いた記憶があります。
〝短冊の願い事〟といえば数年前、お客様から伺った、
おばあちゃんと、お孫さんの素敵な七夕のお話しがあります。
このお客様のおばあちゃんは、ご主人を病気で亡くされました。
長年連れ添ったご主人を亡くしたお悲しみは深く、
なんとか葬儀にはご出席されましたが、おじいちゃんを亡くしてから、
おばあちゃんは別人の様に無口になり、すっかり元気をなくしてしまいました。
おばあちゃんの様子を見ていたご家族は皆、心配していました。
そんな日々の中、まだ幼いお孫さんがおばあちゃんに元気になってもらおうと、
自分の分のおやつをあげる、お花を摘んでくるなど、
それは毎日のように色々な手を尽くしていたそうです。
「元気になってくれるかなぁ」「喜んでくれるかなぁ」と、
きっと、幼いながら一生懸命、考えていたのでしょう。
おばあちゃん想いの本当にやさしい子ですね。
おばあちゃんは、こんな孫のやさしさが、
可愛くて、嬉しくて、少しずつ元気を取り戻していきました。
そして、七夕が近くなったある日、おばあちゃんは孫が書いた短冊を目にしました。
そこには、こう書いてありました。
「おばあちゃんが、おじいちゃんと会えます様に」
今日は、一年に一度〝織姫さまと彦星さまが会える日〟
そんな七夕の伝説を知ったお孫さんは、
〝おばあちゃんも、おじいちゃんに会える様に〟と、短冊に願いを込めたのです。
「〇〇が欲しい」「〇〇に行きたい」などの、「自分のため」ではなく、
「おばあちゃんのため」に。
小さな孫が書いてくれた短冊は、おばあちゃんの宝物であり、元気の源だといいます。
ずっと、大切にとっておくそうです。
子供の頃、本気で叶うことを信じて書いていた短冊は、
身近にいる大切な存在と、それを思いやる心が、
本当に〝願い事〟を、叶えてくれているのかもしれません。