なぜ仏様は蓮の花と一緒に描かれるのか?
カテゴリー:スタッフの日常ひとときブログ
仏様の絵や仏像を見ると、多くの場合は蓮の花の上に座っていらっしゃる姿を目にします。
私たちもスタッフとして、お寺におじゃました際などに仏像を拝見する機会があります。そのとき「どうして蓮の花なんだろう?」と気になっていました。
なぜ、バラや桜ではなく、蓮の花なのでしょうか?
今回のスタッフの日常ブログは、そんな蓮の花と仏様の深いつながりについてのお話しです。 🙂
蓮の花は、池や沼といった泥の中から芽を出します。
しかし花が咲くと、その姿は泥に染まることなく、美しく清らかです。
「どんな環境の中にあっても、汚れに染まらずに花を咲かせる」――その姿が、昔から特別な意味を持ってきました。
仏は、私たちと同じように悩みや迷いのある世界にいながら、それを超えて悟りを開いた存在だといわれています。
「泥の中から清らかな花を咲かせる蓮」の姿が、その生き方と重なるため、仏様は蓮の上に描かれるようになりました。
仏像の台座を「蓮華座(れんげざ)」と呼ぶのも、その象徴のひとつです。
蓮の花は、朝に花を開き、夕方に閉じるという不思議なリズムで咲きます。
その姿は「生と死」「移ろいゆく命」をも表しているといわれます。
同時に、「どんな境遇にあっても、自分らしく清らかに咲くことができる」という励ましの意味も込められています。
仏様と蓮の花は切り離せない存在です。
お葬式や仏具のデザインに蓮がよく使われるのも、「清らかに生きてほしい」「安らかであってほしい」という祈りが込められているからなんですね。 🙂
ご覧いただきありがとうございました。
私たちも日々の生活の中で、泥の中から凛と咲く蓮の花のように、心を大切にしていきたいと思います。✨