お彼岸とは?2 ~お供え物の意味~
カテゴリー:お葬式の豆知識,よくある質問
お彼岸は、春分と秋分の時期にご先祖様を敬い、お墓参りや供養をする日本の仏教行事です。
お彼岸の時期になると、ほっとする甘さとともに、おはぎやぼたもちのお供え物を思い出す方も多いのではないでしょうか。
どこか懐かしいこの素朴なお菓子には、実は深い意味が込められています。 😯
今回の豆知識ブログは、お彼岸のお供え物「おはぎ」と「ぼたもち」の意味や由来を紹介したいと思います。
この記事のポイント
・「おはぎ」と「ぼたもち」の違い
・おはぎ・ぼたもちをお供えする意味
ぜひ、あわせてご覧ください
click ▶お彼岸とは?1 ~期間と過ごし方~
「おはぎ」と「ぼたもち」は、どちらも餅米を使って作られる和菓子です。
名前が違うので違う食べ物かのようですが、特に違いはなく“時期”により呼び方だけが異なります。
【秋のお彼岸】
秋のお彼岸の時期には「おはぎ」と呼ばれます。おはぎは、秋に咲く「萩の花」に由来しています。
【春のお彼岸】
春のお彼岸になると「ぼたもち」と呼ばれます。ぼたもちは、春に咲く「牡丹の花」に由来します。
※地域や宗派、ご家庭などにより異なります
季節ごとに異なる花の名前で呼び分けることで、季節感を大切にする日本の文化が表れているようですね。🌸
あんこに使われる小豆の赤い色には、古くから邪気を払う力があると信じられています。
おはぎ・ぼたもちをお供えすることで先祖の霊を守り、家庭の平安を願うという意味が込められています。
かつては、種をまく季節の春と収穫の季節の秋に小豆を食べて、食物の成長を祈ったといわれています。秋のお彼岸には収穫された作物に感謝し、再び小豆を使ったおはぎ・ぼたもちをお供えしていました。
※諸説あります
~ 自然の恵みと先祖への感謝 ~
お彼岸のお供えには、伝統的な行事としてだけでなく、先人たちが自然の恵みに感謝し、ご先祖様への感謝の気持ちを表す深い意味が込められています。🌾
このような思いが引き継がれ、現在もお彼岸の時期にはおはぎ・ぼたもちがお供えする習慣が続いています。
お彼岸の中日の「春分の日」と「秋分の日」は、
「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」
「先祖をうやまい、亡くなった人々を偲ぶ日」
として、国民の祝日に制定されています。
この2つの祝日の意味は、お彼岸と深く結びついています。
お彼岸は、今ある命の源である自然の恵みと、ご先祖様への感謝の気持ちを改めて感じられる、日本ならではの素晴らしい伝統です。
この時期に、ちょっと立ち止まって身近な自然に目を向け、ご先祖様を偲ぶ時間を作ってみるのもいいですね。
ご覧いただきありがとうございました。
みなさまも、どうぞ穏やかなお彼岸をお過ごしください。
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