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お葬式のしおんブログ

もしもお葬式の言葉がカジュアルだったら?現代風に訳してみた

お葬式で耳にする言葉って、なんだか難しくて、かたい表現が多いと思いませんか?
「喪主」「会葬」「ご愁傷さまです」――
聞いたことはあっても、意味まではよく分からない…という若い世代の方も実は少なくありません。しかしお葬式はいつか誰もが関わるもの。そして、大切な人から大切な人へ、引き継がれていく文化でもあります。

だからこそ、今の若い世代の方にも「なんとなくでも意味がわかる」「ちょっと身近に感じられる」そんなきっかけになったらいいなと思い、
今回は、お葬式の言葉を現代の若者風に訳してみる企画をお届けしたいと思います。 🙂 

この記事のポイント
第1章 お葬式でよく使われるワード編
第2章 お悔み言葉編
第3章 お礼状編
第4章 なぜお葬式は遠回しな表現が多いのか?

 

第1章:お葬式でよく使われるワード

まずは、お葬式でよく聞く定番の言葉を7つご紹介します。


「お葬式のメイン担当」
家族の中で一番近い人が、お葬式のまとめ役をする感じ。
お葬式の中心となって、ご挨拶したりっていう“しっかりさんポジ”。


「お別れに出席する」
大切な人との最後の時間に立ち会うこと。
静かな雰囲気の中で「ありがとう」とか「お疲れ様」を伝えに行くあったかい時間。


「思いやりマネー」
悲しみの中にそっと添える気持ちの贈り物(中身はお金)。
亡くなった方のご家族へ、ちょっとだけ支えになれたら・・っていう優しい気持ちを込めて渡すもの。


「お香で静かにお祈り」
やさしい香りと一緒に、心の中でお祈りする時間。


「気持ちを込めたお花たち」
ただ飾ってるんじゃなくて、亡くなった人へ気持ちを込めて送る花。式場やお部屋がやさしい雰囲気に。


「お坊さんに渡すありがとう代」
お経をよんでもらった時に「ありがとうございました」の気持ちでお渡しするお金のこと。
お経=サービス料ってわけじゃなくて、感謝とか信頼のカタチとして渡すもの。


「天国ネーム」
亡くなったあとにつけてもらう、仏教的な“新しい名前”。
生前の名前から卒業して、あちらの世界で使う名前ってイメージ。お坊さんがつけてくれるけど、内容にはその人らしさや願いがこもっていることも。

 

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第2章:お悔み言葉

次に、お葬式やお悔みの場面で使う代表的な言葉「ご愁傷様です」と「心よりお悔み申し上げます」を訳してみました。この2つの言葉、似ているけど少しニュアンスが違います。


「大変だったね。無理しないでね」
point「ご愁傷様です」は、直接会って話す時に使います。
つらい気持ちに寄り添って話しかける時によく使われる共感&気遣いの言葉。


「心からご家族のみなさんのことを思っています。○○さんのこと、ずっと忘れないよ」
point「お悔み申し上げます」は、弔電やお悔みの文章で使います。
ご遺族への思いやりや心づかいが込められた丁寧な表現。

~ 弔電の例文の訳 ~
「弔電」とは? お葬式に出席できない場合などに、ご遺族へお悔やみの気持ちを伝えるために送るメッセージのこと。

原文(例):お父様のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。ご生前のご厚情に深く感謝すると共に、心からご冥福をお祈り申し上げます。

訳:お父さまが亡くなったと知って、本当にびっくりしました。優しくしていただいたこと、忘れません。どうか、安らかにおやすみください――心から祈っています。

 

第3章:会葬御礼

「会葬御礼」とは、お葬式に参列してくださった方への感謝を伝えるお礼状のことです。

お葬式でもらう「会葬礼状」は、少しかための言葉が使われていて、少し分かりにくいですね。でも、これがいわゆる定番のスタイルなんです。
次はこのお礼状の文章を、カジュアルな言葉に訳してみました。

原文:葬儀に際しましては御多用中にも拘らず遠路わざわざ御会葬くだされ且つ御鄭重なる御厚志を賜り有難く御礼申し上げます 尚故人が生前中に賜りました格別の御芳情に対しましても厚く御礼申し上げます 早速拝眉の上ご挨拶申し上げるべき処略儀ながら書中を以って御礼申し上げます 敬白

訳:この度はお忙しい中、わざわざ来てくれて本当に感謝しかないです。あったかい気持ちとか、お心遣いとか、とっても嬉しかったです。
○○(故人)も、絶対に天国で「ありがとう」って言ってると思う!本当は直接お礼言いたかったんだけど、ひとまずお手紙で失礼します。本当にありがとう!

 

第4章

お葬式で使われる言葉には、どこか難しかったり、少し遠まわしに感じられる表現が多くあります。でも実はその背景には、悲しみに寄り添おうとする、日本語ならではのやさしさが込められているのかもしれません。

大切な方を亡くされたご遺族に対して、できるだけ直接的な言い方を避け、やわらかく、そっと伝える。その「遠まわしさ」は、相手の心を傷つけないようにするための、思いやりのかたちでもあります。
また、お葬式は古くからの風習や宗教的な敬意を大切にする中で、特別な言葉づかいが今も受け継がれています。

少し堅く感じる言葉にも、相手を大切に思う気持ちや敬意が込められているのだと考えると、言葉の奥にあるやさしさにも気づけるかもしれませんね。 🙂 

 


ご覧いただきありがとうございました ~
少し遠回しで、難しく感じる表現が多いお葬式の言葉。でも、現代風に訳してみることで、ちょっと違う角度から見て「なるほど」と思っていただける若い世代の方がいらっしゃれば嬉しいです。

大切なのは、正しい言葉を使うことよりも、相手を思う気持ちです。✨
私たちスタッフも、お葬式の言葉やマナーを、これからももっと分かりやすくお伝えしていけたらと思っています。

 

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