晴れ着の笑顔に出会う季節「七五三」
カテゴリー:季節の彩りカレンダー
朝晩はひんやりとして、木々の葉っぱも赤や黄色に色づきはじめました。🍂
秋が深まるこの時期、神社では晴れ着姿の子どもたちを見かけることがあります。
かわいらしい姿に思わず微笑んでしまう──そんな光景が広がるのが、11月の「七五三」。日本の秋を彩る、ほほえましい風物詩ですね。👘
今回の季節の彩りカレンダーでは、この七五三についてお話ししたいと思います。
ぜひ、のんびりとご覧いただければ幸いです。 🙂

七五三は、子どもの成長をお祝いして、これからも元気で過ごせるように神様にお願いする行事です。
昔は子どもが大きくなるのが今よりもずっと大変なことだったので、節目ごとに感謝と祈りを込めてお祝いしてきました。

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3歳:「髪置(かみおき)」──髪を伸ばしはじめる節目
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5歳:「袴着(はかまぎ)」──男の子が初めて袴を着る節目
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7歳:「帯解(おびとき)」──女の子が子ども用の紐から大人の帯に替える節目
こうした風習が江戸時代に広まり、今のように「11月15日に神社でお参りする七五三」として定着しました。

どうして七五三は「11月15日」なのか、不思議に思ったことはありませんか?
実は、江戸時代の将軍・徳川家光が、自分の子どものお祝いをした日が11月15日だったことがきっかけといわれています。
また、旧暦の15日は縁起が良い日とされていて、農作物の収穫が終わる時期でもありました。🌾
実りへの感謝と、子どもの健やかな成長を願う気持ちが重なったのですね。

七五三といえば、手にした紅白の「千歳飴」も思い出深いものです。
名前には「千年もの長い寿(ことぶき)を願う」という意味があり、細長い形にも「健やかに長生きしてほしい」という思いが込められています。
袋に描かれた鶴や亀、松竹梅もすべて縁起もの。まさに親の願いをそのまま形にしたお菓子ですね。

~ 七五三の思い出 ~
七五三は、子どもにとっても親にとっても大切な節目。
着慣れない着物にちょっと不機嫌になったり、千歳飴を大事そうに抱えていたり──。
そんな小さな姿が、今も懐かしい思い出として残っている方も多いのではないでしょうか。
大人になってからは、神社で七五三を迎える子どもたちを見かけると、自然と笑顔になり、あたたかい気持ちがこみあげてきます。
毎年繰り返されるこの光景は、日本の秋を彩るやさしい風景ですね。

ご覧いただきありがとうございました。
しおんブログ「季節の彩りカレンダー」が、ほんの少し季節を楽しむきっかけをお届けできれば幸いです。
秋の神社で見かける子どもたちの笑顔のように、皆さまの日々にもあたたかな光景が訪れますように。 🙂 🍂
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