衣替えと秋支度の話し
カテゴリー:季節の彩りカレンダー
~ 風が変わると、服も心も秋支度 ~
朝晩の空気が少しずつひんやりしてきて「そろそろ長袖を出そうかな」と思う季節になりましたね。
街の風景や風のにおいが秋へと移り変わる頃、自然と私たちの暮らしにも“秋支度”の時間がやってきます。🍂
今回の季節の彩りカレンダーは、そんな季節の変わり目に寄り添う日本の風習「衣替え」と、暮らしの中で感じる「秋支度」の話しです。
ぜひ、のんびりとご覧いただけたらうれしいです。 🙂
「衣替え」は、日本ならではの文化だといわれています。
そのルーツは、平安時代の宮中行事「更衣(こうい)」にあるそうです。当時は、天皇をはじめとする貴族たちが、夏と冬に装束を入れ替えることで、季節の節目を大切にしていました。
この風習は、時代とともに武家社会へと広がり、やがて江戸時代には幕府の公式な制度として定着していきます。武士や役人たちは、6月と10月に衣服を夏物・冬物へと替えることが決められていたそうです。
明治時代以降には、学校や官公庁、一般の人々の間にも広まり、現代のように「衣替え」という言葉とともに、制服や服装を切り替える文化として定着していったといわれています。
衣替えは、日本の四季の移り変わりと深く結びついた文化です。
日本は四季がはっきりしており、季節ごとの服装をきちんと整えることが社会的なマナーとして大切にされてきました。例えば、季節外れの服装をしていると、周りから「あれ、ちょっと季節と違うかな?」と気にされることもあります。
これは、みんなが同じ季節感を共有し、調和を大切にする日本独特の考え方が背景にあるといわれています。
~ 海外では日本ほど季節感を気にしない? ~
一方で、海外では個人の好みや快適さを優先する傾向が強く、季節に合わせて服を替える習慣はあまりないそうです。
日本の衣替え文化は、四季のある国ならではの、ちょっとユニークな風習と言えそうですね。
秋支度といえば、衣替えのほかにも、毛布を出したり、温かいお茶を用意したり、季節の変化に合わせて、ほんの少し暮らしを整えることが心の安らぎにもつながります。
会社の制服を衣替えしたり、クローゼットを見直すタイミングだったりと、この時期ならではの“整える時間”を大切にしたいですね。
私たちスタッフも「そろそろ秋物のスーツに替えなきゃ」と言いながら、ついバタバタして後回しにしてしまうこともあったりして…💦
そんなちょっとした季節の切り替えのひと手間も、意識して過ごせると気持ちが整う気がします。
衣替えは服の入れ替えだけでなく、気持ちのリフレッシュにもつながります。
「今シーズンはあんまり着なかったな」と思いつつも、なかなか手放せない服があったり、気づくと似たような服がいくつもクローゼットに並んでいたり…そんな経験、ありませんか?
服を選びながら「今年はこれを着ようかな」と考える時間も、秋の支度ならではの楽しみですね。 🙂 👚
みなさまはどんな秋支度をされていますか?
~ 秋の支度あれこれ ~
夏のタオルケットや冷感シーツを片づけて、肌触りの良いブランケットや厚手の布団に変える季節です。ついでに布団を干したりカバーの身長など出来たら、気持ちもリフレッシュできますね。✨
ガラスや涼しげな食器をしまって、あたたかいお茶やスープ用のマグカップを使い始めるのも秋ならではの支度です。☕
さつまいも、栗、かぼちゃ、新米など、秋ならではの食材が出回るので、献立に取り入れたり、季節限定の食べ物を楽しみに買っておくのも秋支度のひとつです。🌰
秋は少しずつ空気が乾いてきて、お肌や喉がカサつきやすくなりますよね。 🙁
そろそろ加湿器を出したり、スキンケアを秋仕様に切り替えたりと、乾燥対策を見直す季節です。
季節の変わり目に、ちょっと立ち止まって暮らしを整える時間。🍂
そんなひとときが、自分自身をいたわることにつながるのかもしれませんね。
みなさまも、自然の移ろいを感じながら、衣替えや秋支度を自分のペースで楽しんでみてください。私もそろそろ重い腰を上げて秋支度を始めようかな…なんて思っています。
みなさまの毎日に、ほっとするような時間が流れますように。どうぞ心あたたまる秋をお過ごしください。
しおんブログをご覧いただきありがとうございました。
またお会いできるのを楽しみにしております! 🙂
click ▶しおんブログ記事一覧はこちら